SOLNORD MADE IN HOKKAIDO
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北海道産羊毛を使い、北海道民が作り上げるニットメーカー”SOLNORD"
系列店ARCHでは秋冬の定番として提案しているニットウェアーです。
来週末12月6日,7日の2日間限定で、ANATOMICA KYOTOの2Fにてイベントを開催いたします。
先ずは"MADE IN HOKKAIDO"で作り上げられる”SOLNORD"の背景を、過去のARCHブログからデザイナーを務める石谷氏が書かれた記事を引用させていただきます。
"SOLNORDの糸”
私たちは北海道で飼育されている主に食肉用の羊の毛を使い、セーターやニット雑貨を製作しています。
その毛質ははシェットランドウールやメリノウールとは違い、サフォーク種をメインとした短毛で根本が太く先が細い、かつて編み物には向いていないとされていたモノでした。
その羊毛を研究し仮定と検証を行い、糸の開発を独自に行っています。
その繊維はより多く空気を含み、体温で暖かくなったそれを溜め込む性質があります。

糸の段階で選択肢があるのもSOLNORDならでは。
私たちは不均一で凹凸があり軽い着心地の手紡ぎ糸と、より密でウェイトのある1956年製ヴィンテージ機械による機械紡績の2種をご用意。
同じ原毛でも人の手の入れ方によって表情や雰囲気が変わるのもまた醍醐味で、原毛に過度なストレスを与えずにその特徴を活かしたモノづくりを行っています。
セーターを作る上で編み立てを行う前段階の重要な工程、紡績。
この糸は私たちの主役の一つでもあります。
SOLNORDのニッターについて
私たちSOLNORDが展開しているハンドニットは全て北海道在住のニッターが編み上げています。
自身でブランドとして展開、また教室を持っている先生などのご強力により製作されています。
北海道では予てより寒い冬に自宅で編み物を行う文化があり、その編み物の技術も代々受け継がれておりましたが、近年その編み物文化も少し薄れてきました。
よく耳にしていた「昔お婆ちゃんが編んでくれた」というような声も最近ではあまり聞かなくなってきています。
一本の糸を立体的に編み上げるその技術は、簡単にできるモノではありません。
SOLNORDのニッターはその日常に編み物があり、また熟練された技術を持った方達です。
そしてただ編める技術があるだけではなく、新しいモノを受け入れられる柔らかく広い感覚、またその好奇心にはいつも驚かされます。
SOLNORDはご協力いただいているニッターの皆様のお陰で成り立っています。
SOLNORDのパターンについて
私たちのプロダクトは全て立体的で、ヒトの身体が入る(身につける)ことが前提でものづくりを行っています。
また布帛とは違いそのパターンは全て繋がっており、文字通り計算して編み進めます。
一本の糸でヒトが動くために必要な可動域をニットの伸縮性+αで考え、またニット特有のチクチク感などを軽減するために首傾斜や肩線の位置などを調整。
サムホールやスリットなどのディテールも全て実用性から形成された、所謂用の美と考えています。
自分たちが身につけたいと思うモノを。ただ売れるからではなく、自分たちが売りたいモノだから。
プロダクトにはその様な意思が込められています。
by SOLNORD 石谷氏
北海道で育った羊を余すことなく使う。
布帛の洋服では廃棄してしまう生地とは対照的に、羊毛は糸にする事で余す事なくモノとして提供できる。
石谷氏の想いが詰まった北海道産ニットウェアーを、是非店頭にてご覧くださいませ。
アイテムの詳細などは改めてご紹介させていただきます。
ANATOMICA KYOTO
宅見

SOLNORD SPECIAL EVENT
2025.12/6(sat), 12/7(sun)
in ANATOMICA KYOTO