“L’ESPRIT AMÉRICAIN”-SEBAGO
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パリ グランド・アルメ通り
1980年代前半、ピエール・カルダンやイヴ・サンローランといったオートクチュールの文化が依然として強かった時代。
その流れに逆らうように、選ばれた本物だけを北半球から厳選し静かに並べるお店が存在していました。
HEMISPHERES (エミスフェール)
この一枚のセピア色の写真に写るショーウィンドウ前の3人。その左端に座るのはANATOMICA PARISの若き日のピエール・フルニエであり、後にANATOMICAを立ち上げる彼は当時から既に【本物とは何か】を探求し続けていました。
日本においては、1980年代にフレンチアイビーというスタイルが浸透した時代であり、この起源を辿ると、この【HEMISPHERES】のスタイルに行き着きます。
フレンチアイビーとは何か?
フレンチアイビーとは、単に「アイビールックをフランス人の解釈で着ること」では決してなく、「世界中のオーセンティックな道具や衣服を自らの審美眼を通じて再構築すること」それこそが、彼らの提案していたスタイルであり、私たちが考えるフレンチアイビーの本質です。
SEBAGOのペニーローファーや、オーセンティックなウェスタンハットやブーツ。
ウィンドウに飾られているのは、チマヨのネイティブなベスト、ロッキーマウンテンのパーカやベスト、そしてゼロハリバートンのトランク。
またそれとは対極的な文化を持つBERNARD ZINSのトラウザーズやフランス製の仕立ての良いシャツ、シェットランドやカシミアの英国の伝統的なセーターやステンカラーコート、そしてFANNI LEMARMEYERの美しい配色のセーターが同列に並べられていました。
一見相反するスタイルは、フランス人独自の「自由な精神」から文化を横断し、独自のスタイルを生み出しました。
1970年代後半から1980年代。
大量生産・大量消費の波が押し寄せ、伝統的なもの作りが急速に失われ始めた時代。
ピエールは当時から、生産効率化のために簡略化される前の「本来あるべき姿のディテール」をこよなく愛し、背景と歴史を探求し、道具としての本物にこだわり続けました。
その精神は、現在ANATOMICAへと受け継がれています。
BY ANATOMICA 山内
HEMISPHERES,GLOBEで提案していたアメリカ生まれの"SEBAGO"のローファー。
長い時を経て、当時のスタイルのSEBAGOが復活を遂げます。
明日のJOURNALで、SEBAGOについて詳しくご紹介させていただきます。
是非楽しみにしていてください。