キャンバスのダウン??

キャンバスのダウン??

ANATOMICAの前身でもあり、今のセレクトショップの起源となった伝説のショップがあります。

"GLOBE" 

1970年代にANATOMICAの主宰であるピエールフルニエ氏が、世界中から良いものを集積させたコンセプトショップをスタートさせます。

当時のGLOBEでは、継ぎ目のない一枚革のウエスタンヨークがあしらわれたダウンジャケット”Rocky Mountain Featherbed"を展開していました。

ポスターの写真は実際にピエール氏が着用している”RMFC"です。

1970年代当時のパリジャン達に、アメリカンクローズを取り入れたスタイルが浸透していた時代だったそうです。

ピエール氏がとある雑誌の紙面で当時の様子をこう語っております。

”ある時、お店にジャンポールヴェルモンド(フランスの俳優)がやってきてRocky Mountain Feather Bed のDown Vest を即座に買って持ち帰っていったよ

当時の自分達はアメリカ人よりもアメリカ人だった 今の日本人がそうであるようにね”

今もなおANATOMICAで”RMFC"に別注製作している理由はこういった背景もあるのです。

今季ANATOMICAで別注したモデルはキャンバス生地の"CHRISTY VEST"と”CHRISTY JACKET"

GLOBEの時代に存在していた”キャンバス素材”のヴィンテージプロダクトをベースにして製作されました。

ナチュラルのキャンバス生地にナチュラルレザーのウエスタンヨーク。


アメリカ・ジャクソンホールで産声を上げた”RMFC"らしからぬカラーリングは、まさにANATOMICAピエール氏が考えるスタイルが反映されていると感じます。

1970年代のパリジャン達がアメリカ人よりもアメリカ人だったように...
パリジャン達のエスプリの効いたアメリカンクローズの着こなし...

当時、もしGLOBEで別注製作していたらこのカラーリングの”RMFC"が、PARISの街で多く見られていたに違いない...そんな想像が頭を駆け巡っていきます。

見た事も着た事もないアイテムだからこそ、どうやって着ようか考える。
それもまた洋服の楽しさ。

着る前からワクワクさせらるプロダクト。

是非一度ご覧になってください。

ANATOMICA KYOTO
宅見