宮本工芸-受注会

宮本工芸-受注会

【宮本工芸】

昭和24年に宮本幸治氏の手により創業した”宮本工芸”

山葡萄の革を採取し、全ての工程を手作業で行い作り上げていく籠鞄は、青森に根付いた伝統工芸品です。


青森の自然の恵を大事にしながら、50年もの間熟練の職人達の手によって生み出される作品は今では大変貴重なモノになっています。

宮本工芸の作品で使われる素材は2つ存在します。

”山葡萄皮”と”あけび蔓”です。

山葡萄の材料となる皮は木に巻き付いており、外側の皮部分のみを削ぎ落としていきます。
収穫できる時期は6月〜7月の1ヶ月のみ。
自然環境の変化や収穫する人の減少が進み、材料自体もとても貴重です。

あけび蔓は、青森産の岩木山で採取される良質なものを使用しています。
昔はあけび山と云われるくらいあけび蔓が豊富でしたが、今は最盛期の10%ほどしか採取できません。大切な山の恵を生かし作品が作られていきます。

山葡萄の籠鞄は、その昔農作業や運搬用籠の素材、ロープや吊り橋の素材としても使われていたほどの強靭さを誇ります。
しっかりと手入れすれば100年、150年と使えると言われており、文字通り3世代に渡り愛用出来るものです。

製作に関しては、皮を採取し乾燥させた状態から完成まで一人の職人が作り上げるのが特徴です。

皮引きしていき編み込んでいく工程も一筋縄ではいきません。
水で濡らしながら編んでいきますが、乾いた時に編み目が縮むことも加味しながら丁寧に編んでいきます。
工業製品と違い自然の材料は融通がきかなく、職人の技術がなければ完成にはいたりません。

大量生産する事がでいない、決まった数しか製作できない貴重な籠鞄。

今後生産できるかもわからない日本の伝統工芸品を是非ご覧になってください。

ANATOMICA KYOTO
宅見